![]() 梨木香歩さんの作品の中で一番好きなのは、何と言っても『丹生都比売(におつひめ)』です。 『西の魔女が死んだ』『裏庭』で、ファンの多い梨木さんですが、私はこれら2冊よりも、『丹生都比売』に強く惹かれ、この本に出会ってから特別気になる作家になりました。 1999年2月の講演会で実際にお話を伺って、雑誌に収載された作品もたくさんあるのを知り、他の作品も読んでみたくて、雑誌のバックナンバーを探しに図書館や児童文学館に出かけました。 |
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1 |
西の魔女が死んだ (楡出版)1994年 |
魔女が出てくるファンタジーかと思って読み始めたのですが、"まい"という学校になじめない女の子が、おばあちゃんの家で暮らし始める現実のお話でした。 イギリス人のおばあちゃんとの暮らしは、どこか不思議な魅力があり、庭のハーブを積んでお料理に使ったり、おしゃべりする二人の毎日の暮らしの中にイギリスの雰囲気が漂って今までにない物語だと感じました。まいとおばあちゃんの約束が果たされるラストが感動的です。 |
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2 |
裏庭 (理論社)1996年 |
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3 |
丹生都比売 (原生林)1995年 |
☆ この本を読んで梨木香歩さんにはまりました。 草壁皇子の少年時代を描いた作品で、時代背景がわからないと、少しとっつきにくいかもしれません。最初、なかなか進まなくてしばらく放っておいたのですが、次に続きを読み始めた時、突然「これは、じっくり読まなきゃ!」という思いがして、最初から味わいながら読み直しました。今まで、大津皇子の側から描かれた作品は読んだことがありましたが、地味でめだたない存在だと思っていた草壁皇子のやさしく清らかな"本来の心"を知って、とてもうれしく思いました。強い母の影で、弱くてもそうあるしかなかった草壁皇子のせつない魂が丹生都比売の存在で救われる。ひとつひとつの言葉が美しくて、大切な1冊です。 | |
4 |
エンジェル エンジェル エンジェル (原生林)1996年 |
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5 |
哲学と子ども (新曜社)1997年 |
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6 |
からくり からくさ (新潮社)1999年 |
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7 |
りかさん (偕成社)1999年12月 |
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★ 単行本として出版されている作品はこれだけですが、雑誌等に収載されている作品やインタビュー記事などが 他にたくさんあります。 ☆ 雑誌「飛ぶ教室」は、今江祥智さん、河合隼雄さんたちの編集で14年間発行された 児童文学関係の季刊誌です。1995年4月に終刊後、「季刊ぱろる」(パロル舎)として 生まれ変わり、途中9ヶ月間休刊していましたが、1998年9月に再スタートしています。 バックナンバーは「飛ぶ教室 50」(光村図書)以降、「季刊ぱろる」は創刊準備号から 全て手に入ると思います。 |
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1 |
信じるものは |
「飛ぶ教室 48 収載」 |
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2 |
ボストンをいま読んでみると |
「飛ぶ教室 49 収載」 |
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3 |
夏の朝 |
「飛ぶ教室 50」 一番上品に仕上がって、梨木さんが一番好きな作品だとか。私も大好きになりました。 |
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4 |
今江祥智さんの論評 |
「飛ぶ教室 50 収載」 デビューしたての梨木さんについて高い評価をされていました。 |
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5 |
『プライドチキンの長い助走』 |
「飛ぶ教室 51 収載」 |
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6 |
『吹雪の夜ウィリアム・フォースが |
「飛ぶ教室 52 収載」 |
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7 |
『「狭間」を読む』 |
「飛ぶ教室 52 収載」 |
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8 |
『月のふたご』 |
「飛ぶ教室 FINAL 収載」 |
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9 |
『渡りの一日』 (小峰書店) |
「日本児童文学 1996年1月号 収載」 |
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10 |
「神宮輝夫さんと梨木香歩さんの
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「季刊ぱろる 7」【作家に聞く】 |
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11 |
インタビュー |
「鳩よ!1997年12月号」<童話を書こう> |
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12 |
「ムシに遭ってムシしなかった話」 |
1999年8月24日付 新聞記事 |
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12 |
トリイ・ヘイデンさんとの対談 |
抜粋編「クーヨン 2000年1月号」 |
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★ 講演会レポート1[ 1999年2月28日(日) 滋賀県甲西町立図書館 ] | |||
★ 講演会レポート2[ 1999年9月11日(土) クレヨンハウス大阪 ] | |||
梨木香歩さん関連リンク ★ カニグズバーグ ファンクラブ 梨木香歩さんの講演会レポート、『からくり からくさ』の人物相関図など、 詳しい情報が盛りだくさんのコーナーがあって、梨木さんリンクも充実。 ★ ニムの木かげの家 1999年2月4日東京のクレヨンハウスで行われた講演会のレポートが紹介されています。 ★ まこりんのお部屋 1999年2月4日東京のクレヨンハウスで行われた講演会のレポートが紹介されています。 ★ 作家、自作を語る 新潮社のホームページで、『からくりからくさ』発売当初テレホンサービスで流されたものを 聴くことができます。 |