ジャワガムランの演奏を楽しむ市民グループ「ティルトクンチョノ」の活動は、甲賀市(当時水口町)碧水ホールの企画として2002年にスタートしています。たった7年でずいぶん遠くまで来た感じです。
碧水ホールのガムランをキーとした企画もたくさん見せてもらいました。特に野村誠+マルガサリ「桃太郎」のシリーズは、5場まで完成して、インドネシアでも公演、メンバーの何人かは「追っかけ」でジョグジャカルタまで出かけてしまいました。
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プログラム
伝統曲
トゥクン
ウィルジュン
スミャル (舞踊)
ティルトクンチョノ
現代曲
愛の賛歌 4ビットガムラン (曲 三輪眞広)
影絵芝居
『りこうなシカ』
さまざまな事情により変更される場合があります。
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今回の演奏会では現代曲「愛の賛歌-4ビットガムラン」(三輪眞弘作曲)の演奏に歌手が必要で、ご縁があって竹内美佳さんにお願いしました。ガムランや碧水での活動のことをまったく知らない。で、とりあえず見に来てください、ということになったんですが・・・
彼女が来たのは影絵の曲作りの真っ最中、ガムランは鳴っていないし、みんながへんな歌詞に適当なメロディを切ったり貼ったりしているところ。
ガムランだからというよりは現代音楽だからという点で楽的な仕組みが異なる。音源としてガムランを使用しているので、音階が異なるなどの困難があります。
この歌い手はどのようにこの壁を乗り越えるのか結果が楽しみ。
竹内 美佳 タケウチ ミカ (声楽)
石山高等学校 音楽科卒業。大阪音楽大学音楽学部声楽学科修了。
渡辺文子、湯浅富士郎、原孝子の各氏に師事。
栗東市主催の「音楽の森コンサート」に、高槻にて「トライアングル コンサート」に出演。
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初めての年で「ヴァイオリンとチェロとガムランのための協奏曲」(ルー・ハリソン)でしたからね。そのあとは「ピアノとガムランのための・・・」。
ピアノの場合は調律の問題が大変でした。
いままでにティルトクンチョノが演奏した現代曲
ルー・ハリソン「ヴァイオリンとチェロとガムランのための二重協奏曲」(2004年2月「はじめての演奏会」)
北浦恒人「インテルメッツォ」(2005年3月ティルトクンチョノ第2回定期演奏会)
ビンセント・マックダモット「ティルトクンチョノのための協奏曲」2005年6月来日コンサート「碧の森」)
ルー・ハリソン「ピアノ協奏曲」(2006年6月第3回定期演奏会)
野村誠「踊れ!ベートーヴェン」(2006年8月 碧水ホール「野村誠の世界」)
マイケル ナイマン「タイムズ アップ」(2007年6月第4回定期演奏会・同7月下田えびす祭り・2008年6月第5回定期)
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現代曲「愛の賛歌・4ビットガムラン」(三輪眞弘作曲)は初演以来舞踊とともに演奏されています。 我々の演奏でも何とか踊りを・・ということになりましたが、手も足も出ません。そこで、かなり有名な現代舞踊(舞踏)振付家(「コリオグラファー」というそうです。)に助けてもらうことにしました。
大変お忙しいのと、こちらのオファーがおそかったのとで、日程調整にご苦労いただいたようです。
来てくださるのは5月27日水曜と6月3日水曜です。助手は無し。
27日はまず曲を聞いてもらうこと、と、全員でのワークショップで、踊りの種を蒔いてもらいます。少し(かなり)時間をとらせていただきたいのと、この曲についてのインストラクションを、Kさんに伝える作業があります。家高先生、よろしくお願いします。踊りも参加してください。
6月3日には、その種がにょきにょき育ったところをKさんに見てもらって、さらに、演奏会当日には、どんな奇怪な植物に育っているか、Kさんはスケジュール的にこれを確認することができません。
その結果についてはあくまでも主催者ティルトクンチョノに責任があります。
楽しみです。
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はじめの内は、西洋音楽だけでなくアジアの音楽にも目を向けよう・・みたいな,
ちょっと意気込んでる気分もあったんですが、今はかなり純粋に音楽として楽しんでますね。創作や現代音楽を体験できるのもとても勉強になります。ガムランで現代音楽!どんなロックよりもぶっとんでるかも知れない。クールでしょう。
クラシックと呼ばれる音楽はとてもすぐれていて、世界中に広まっています。日本でも音楽大学までつくられて、それを学ぶ人は多いのです。基本的に18世紀のヨーロッパの民族音楽、または、それから変容を遂げたものです。
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