関節の腫れと痛み

−自己判断は危険です−
腫れと痛みは1カ所か、2カ所以上か
 けがや感染症、あるいは腫瘍などによって関節が腫れたり痛んだりする場合、ほとんどが1カ所です。しかし、歳をとって骨の一部がすり減ったり、リウマチなどが原因の場合には、2カ所以上の関節に腫れと痛みが起こることが多いのです

 腫れと痛みの場所のほかに、休んでいるときにも痛むか、運動を始めたときに痛むか、左右対称の腫れと痛みか、などが病気を診断する大きな手がかりになります。

もしかしたら「リウマチ」?
 中高年以上に最も多い腫れと痛みは「変形性関節症」で、関節の軟骨がすり減ったものです。また、一般的に「リウマチ」と呼ばれている「慢性関節リウマチ」は膠原病(身体をつなぎ合わせている組織が侵される病気で結合組織病ともいう)の一種で、朝のこわばり、左右対称の腫れと痛みなどが特徴です。
 このほかにも関節が腫れて痛む病気には、痛風(体内に尿酸が多くなり、関節やその周辺に沈着して痛む病気)などがあります。
腫れと痛みが続いたら
 痛みのためつい過度の安静をとりがちですが、関節の動く範囲を保つためにも、できるだけ早い時期から全身運動をするとよいでしょう。

 しかし、これらの病気は勝手に運動療法をすると逆効果になりかねませんので、自己判断は危険です。 関節の腫れと痛みが数日続き、安静や貼り薬でも改善しない場合は、整形外科医に相談してみましょう。

◎日本整形外科学会では毎月8日(土・日曜日でも実施)の午後1時〜4時に「骨と関節−電話相談室」(無料)を開催しています。お気軽にご利用ください。
   TEL 03−3816−8768


【参照】日医ニュースNo.54 より 


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