高齢化社会を迎え、ぼけ(老人性痴呆称)は重要な問題になってきました。もし、あなたの家族に『ぼけたかな?』と感じられる人がいたら、どうすればよいのでしょうか。主な痴呆電話相談と面接相談
- かかりつけ医に相談する
- かかりつけ医から専門医を紹介してもらう
- 「痴呆相談」を利用する
この3つの手段が基本です。
家族だけで介護を長期間行うことは現実には無理なことが多く、そんなときに頼りになるのが痴呆に関する相談サービスです。家族だけで悩まずに相談されてみてはいかがでしょうか。電話相談ばかりでなく面接相談もあります。
「痴呆相談」は必要に迫られてから探すのではなく、日頃から心にとめておき、おかしいなと思ったら早めに相談するようにしましょう。
「ぼけ」について考えよう
名称 (社)呆け老人をかかえる家族の会
〒602−8143 京都市上京区堀川通丸太町下る(京都社会福祉会館2階)(財)ぼけ予防協会
〒100−8051 東京都千代田区一ツ橋1−1−1(毎日新聞社内)権利擁護センターすてっぷ
〒162−0823 東京都新宿区神楽河岸1−1特色 会は全国組織である。会報の発行、相談、行政への要望など、幅広い活動をしている。東京都支部のぼけ老人てれほん相談は在宅介護経験者による相談で、経験者でなければできない介護者の精神的支援と、医療・保健・福祉の情報の提供を行っている。 電話相談員は看護婦、ソシアルワーカー、カウンセラー、施設関係の専門職、介護体験者など。電話相談により在宅介護家族へのカウンセリング、精神的支援、情報提供などを行うほか、医学相談、シンポジウムや痴呆の実態調査なども行っている。 痴呆により財産管理ができなくなったり、不利な契約を締結させられたりといった権利侵害に対して、相談を受けている。具体的な法的手続きが必要な場合には弁護士紹介も行っている。
来所の面接相談が原則。(電話予約)電話番号
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受付時間◎本部
075−811−8195
(祝日除く月〜金曜日、9〜17時)
◎東京都支部
「ぼけ老人てれほん相談」
03−3269−4167 (祝日除く火・金曜日、10〜16時)◎ぼけ110番
03−3215−1166
(祝日除く月・木曜日、10〜15時)03−3268−1133
(予約受付日:祝日除く月〜金曜日、第3日曜日9〜17時)このほかに、PHS回線を利用した徘徊老人の位置情報を提供する「徘徊者探索・追跡システム」(有料)も近日中の実用化に向けて準備中です。
1994年の国際会議で「世界アルツハイマーデー−ぼけについて考える日−」(9月21日)が制定され、関心が高まってきています。この機会にぜひ「ぼけ」について考えてみてはいかがでしょうか。
【参照】日医ニュースNo.47 より