斉藤洋さんの著作は驚くほど多く、検索ページで捜したら100冊以上ヒットしました。 書名や表紙から判断すると、低学年向けの作品が多いようですが、"なん者ひなた丸"をはじめ、人気シリーズがいつくもあるようです。 ★ 私の一番のお気に入りは”白狐魔記”です。人間の言葉を学び、白駒山の仙人に弟子入りした狐は、厳しい修行こそが術を身につける方法だと信じるが、仙人は、滝にうたれて苦しむのは、温泉につかって気持ちよがるのと同じだと諭す。何かというと"修行"したがる生真面目な狐と、ちょっととぼけたような仙人の愉快なやりとりを笑いながら、空(くう)とは、運命とは何かを考えさせられる物語です。高畠純(たかばたけじゅん)さんの画も雰囲気を盛り上げています。 <全4冊完結予定で現在2冊まで発売中> ★ 『たったひとつの伝説』も鮮明なイメージが残って印象的だった物語です。荒井良二さんの挿画が南洋のジャングルの奥深く”いつか銀色にかがやく夢を見る者”の世界へ誘ってくれます。 |
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☆ 白狐魔記 (偕成社) 源平の風 (既刊) 蒙古の波 (既刊) 洛中の火 戦国の雲 |
仙人について修行し術を身につけた狐・白狐魔丸。彼が日本史上の大事件や英雄たちと出会い、なぜ人間同士が殺し合うのかという問いの答えを探しながら時を旅する大河ファンタジー。 源平の風 猟師に追われていたところを白駒山の仙人に助けられた狐は、修行の後、人間に化けることができるようになる。白狐魔丸という名前をもらい、里帰りする途中「源平の戦い」にまきこまれた狐は、兄頼朝に追われて落ちゆく源義経一行に同行し、武士の無情を目のあたりにする。 蒙古の波 「源平の戦い」の後、白狐魔丸が長い眼りから覚めると、時は鎌倉時代。北条時宗が執権となり、日蓮は国を憂い、いまや、元の大軍がおしよせようとしていた。 |
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ジーク (偕成社) |
父アレス亡きあと、ジークは運命の糸のみちびかれるまま、都にのぼり、さまざまな仲間とめぐりあい、アーギスと宿命の 対決をする…。 |
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影の迷宮(シャドーラビリンス) (小峰書店) |
生者に唇を、死者には花を…。その少女の名は、如月冴子。闇の奥から、彼女を見つめるまなざしは、何を語ろうとしているのか。光る目に誘われるように、冴子は闇の彼方の真実に向かって一歩ふみだす。 |
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たったひとりの伝説(理論社) |
敵の総攻撃を逃がれジャングルをひとりさ迷っていた。やがて、倒れかけた私の前に現れたのは…見たところ子どもの背たけほどのドングリだった。灰色、白、にぶい銀色、さまざまな色・形のドングリたちにとり囲まれると、私の体は宙に浮いた。―それは50年前、おじいちゃんが南洋の戦地で記した手帳に残された、あまりに奇妙な体験だった。祖父が戦争中手帳に記した「大地」という名の不思議な空間。南洋、スルカ島の奥深くに眠るはてしない「夢みる大地」へ、50年後の今、訪れる少年の体験。 |
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ベンガル虎の少年は…… (あかね書房) |
一人前の虎になって、名前をつけてもらうため、ベンガル虎の少年は、旅に出ました。目ざすのは、はるかな中国!開かれ た世界に向かって歩き始める少年の心を笑いと冒険をちりばめて描くユニークな物語。 |
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ひとりでいらっしゃい (偕成社) |
「怪談クラブ」へようこそ。こわい話の好きな人なら、このクラブが気にいるはず。入会の条件は2つ。その月のテーマになる怪談を1つ用意してくることと、ひとりでくること…。怪談クラブで語られる7つの話。 むらさきばばあ,天井からこんばんは,ぐんちゃん,きつねの面, あの世の場所,富士見トンネル,信二のつりざお |
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ドローセルマイアーの人形劇場 (あかね書房) |
不思議な老人、ドローセルマイアーの人形劇に惹かれて、いっしょに |
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テーオバルトの騎士道入門 (理論社) |
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消える人たち 九つの不思議な話 (小峰書店) |
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ようこそ魔界伯爵 (偕成社) |
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少年は砂漠をこえる ハラ・エルチをたずねて (ほるぷ出版) |
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![]() (偕成社) 岡田淳 斉藤洋 皿海達哉 インタビューア:神宮輝夫 |
現実を肯定的に捉えて生きていくのが好き ★ 年譜、著作目録、研究文献目録 収載 年譜を見て、亜細亜大学助教授(1990年現在)だということを初めて知りました。研究室らしき写真には、Winkの写真入り時計や、ラジコン?のヨットやボートが...。 |