(部分) △最後に今年になってからの動きと今後の催しなどについてお聞かせください。 N近年で一番面白いのは、ヴァイオリンなどのアンサンブルを立ち上げたことと、ちょうど先週ぐらいからですが、ガムランのアンサンブルを立ち上げたことです。 △ガムランは、インド音楽から沖縄とか、アジア音楽の流れで? Nよく「なぜガムランなのか?」という質問をする人がいるんですが、それでは「なぜピアノなの?」「なぜ、パイプオルガンなの?」といった質問と同じだと思うんです。答えは「動かせないなから」ということになるんですが(笑)。 ガムランの場合、大勢で参加できる、とっつきが簡単である、音楽的な構造が興味深いとか、音が心地よいとか、いろんなよい点というのがあって。 それから、考え方としては「半分はアジアのものをやろう」というのがあるんです。世界のバランスからいっても、日本の位置からいっても。なんか西洋のオーケストラばっかりやってるのも何だなあと。それは皆さんもわりと当たり前に理解してくださる。 アジアものの中でいろいろ探してみると、ガムランが最適だということは、じつはかなりのホールが知っておられるんです。ただ、そうしたノウハウと人材が得られるかが問題で、まあ、これまでの流れから碧水ホールに注目してくれてた人たちもいるし、ガムランやサウンドスケープの研究で有名な中川真さん(前京都芸術大学・現大阪市立大学教授)という人にも出会えましたし。なら、やってみようかということです。 K非常にレンジが広い楽器であり、音楽であると思います。 Nなんか西洋、アメリカばっかり向いていたところで、それとは違う非常にゆったりとした、時間の仕組みも違ってて、けっこう誰でも参加できるというものが手に入ったのですから、アート体験をしてもらうものとして最適です。 △それも継続の結果ということができると思います。本日は長時間お話ありがとうございました。(2002・7・12) |
特集 水口町立碧水ホール 2002.7/8Duet Vol.80 編集・発行サンライズ印刷株式会社 そうしたノウハウが得られるかが問題で △ Duet記者 N 中村館長 K 上村学芸員 特色あるプログラムで映画好き・音楽好きに 注目されている町立ホールがあります。この 3月にはインドネシアの民族楽器ガムランを 購入。 会館から14年、その歩みを中村道男館長・ 上村秀裕学芸員のお二人にお聞きしました。 インタビューの全文がサンライズ印刷のホームページに掲載されました。2002.10.31 トップページから『情報誌Duet』をクリック。 |