ボイストレーニング報告

2005年初夏編

「は〜い、皆さん。新聞紙を1枚ずつ持ってください。」
「今日はスーパーボールをおしりにはさみますよ」
「さいた、さいた、チューリップのはながーーーー♪♪」

さて今日は、どんな練習が始まるのでしょうか。
1ヶ月に1度の先生のボイストレーニングの日がとても楽しみです。
小柄なお体からは想像もできないようなはちきれそうなエネルギーで、知らず知らず私達は先生の世界に引き込まれていきます。
そして先生の的確なアドバイスと暖かい励ましを受けて、とても有意義な時間を過ごしています。 
 

ボイトレの日は6時開始

いつも先生が1番か2番にきてくださいます。
6時には7〜8人が集まっています。
土曜日に仕事のある団員も多いので、最終的には30人近く集まりますが、
最初の体操にはいつも10名ほどが参加。



( う〜んと胸を開いて〜! 

身体を伸ばす運動、柔らかくする運動、力を抜く運動、これは結構ハードなメニューが詰まっています。
普段運動不足な人には翌日にもこたえるかもしれません。

次に腹筋、これがまたこたえます。
腹斜筋、おしりの筋肉と使い分けて30回ずつ90回、お腹の力で息を出す。
ここで何人かダウン・・息がハーハー。
でも元気な団員はめげないのです。

身体がほぐれた段階で声を出します。

この段階ではあまり無理をしないで、下半身のみ力を入れる様に。


今日はお腹の力だけで「ハッハッハハハー」と発声
このときに2人組になって後ろから脇腹を押さえてもらうこともあります。

脇腹がくっくっくッと動くのを確認するため
またおしりの筋肉の動きを確認するために2人組で確認し合います。





( う〜ん、こんな風におしりの筋肉がしまるのかぁ! )

おしりの筋肉も締まっているか確認。体脂肪率低そう・・・!



( しめるのはこのあたりの筋肉でっせ! )

口の開き方によって声の響きがかなりちがいます。
マンツーマンで指導を受けます。



( 口を縦に大きく開いて、こうよ!判った? )



( もっと喉の奥を、こんな風に縦に拡げるて! )

肩の力を抜いて口の中を開けましょう。目も開きます。

( こんなイメージで音をとばすのか! )

歌うときはこんなに押してもビクともしない、押し返すぐらいの腹筋が必要です。



( 実際先生に歌って頂くと押している男声がグイグイ押し返されます。 )

「ここに穴があるの、わかりますか?」
顔の筋肉の使い方の指導です。



( 顎の穴は、耳の斜め前で、口をパクパウすると大きく拡がります )

個人指導のあとはパート別に声を揃える練習。



( ハイみんなしっかり歌って!若いソプラノが眺めています )

同じパートの人とは離れて丸くなってアンサンブル。最近ではいつも20人以上が丸くなるので会場が狭く感じられます。

( バラバラで歌うと、みんな音をしっかり出し、結果的に良くハモリリます )


***ある団員のある日の感想***

今日のボイストレーニングは大変勉強になりました。

 
@ 矢守先生の(ミスキニス)ミサ通常文の発音練習で、ラテン語の発音をより正確にすると音程、リズム、ハーモニーがすべて合ってくる事を体験しました。
「まさに矢守マジック」と練習場では考えました。しかし合唱曲の構造に秘められた真理を体験させてもらったという事を帰宅してから実感しました。
「歌詞を正確にしゃべりこなすことは大変重要」という基礎の基礎を再確認させて頂いたと感じます。

A また先生の指導の最初にある「気功」を応用した柔軟体操が進むにつれ、問題の50肩に罹っている筋肉が、右肩に固定された堅くて太いゴム棒の様に感じられるようになりました。多分これはグルリの正常な筋肉は柔軟に、暖かくなった(いわゆる「アップした」)のに、件の筋肉は堅いままだったためでしょう。
事前の柔軟体操の重要さと「まだ直ってへんのか」という「悲哀」を体感しました。

矢守 真弓先生(ボイストレーナー)のページを見る

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