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雲平筆

雲平筆は、滋賀県の無形文化財に指定されている藤野雲平氏の手によって制作されています。藤野家系譜によれば、藤野家が筆師となるのが元和年間(1615〜23年)、六代目又六(後に雲平と改名)の時。以後、代々毛筆制作を営み、十三代目雲平(現、雲平氏の父)が関東大震災のため、妻の実家があった安曇川町上小川に移住し、今日に至っています。初代からの伝統を受け継ぎ、毛筆をつくり続けているところが最大の特徴です。芯毛を上質の和紙で巻き固め、さらに上毛をかけて麻で強く締めるという製法をとる巻筆は、腰が強く、弾力に富んでおり、力強い墨線を生む筆として書家に根強い人気があります。現在の十四代目雲平氏に対する評価は高まるばかりで、労働大臣賞受賞(昭和63年)など数々の栄誉に輝いています。


攀桂堂

県指定無形文化財 
筆師十四世 藤野雲平

〒520-12 
滋賀県高島郡安曇川町上小川

電話0740(32)0236

雲平筆は天平筆、筆龍藤巻筆、大師流筆、定家流筆、上代様筆等和紙を腰に巻く巻筆の技術を今に伝え地に水筆、捌筆等も制作している。羊毛、いたち、たぬき、馬、などの毛を材料に精魂こめて手作りにて皆様さま方に喜んで頂ける筆を作る事に生命をかけております。

雲平筆のしおり

元和年間(1615年)京都にて筆工を営業し禁裏御所御用達を賜わり特に有栖川好仁親王の御用を承る正徳年間(五代雲平)近衛予楽院家熈公より攀桂堂の号を賜わる。明治20年親王殿下は十二代雲平を召され、長さ二尺九寸差し渡し三寸八分の図を親ら御示し遊ばされ、斬様な筆を製せよとの御仰せをるその節

遠祖の流れを今に書き伝う筆はふじのにかぎりけるかな

の御詠を賜わる十三代雲平は明治42年東京に移り松方正義翁、大倉喜八郎翁、比田井天来、比田井小琴、岡山高陰諸先生方に御用を承る大正12年十四代雲平は現在の地に帰り

昭和16年   
滋賀県工芸協会員となる

昭和18年   
社団法人大日本工芸会長より技術保存資格を認定

昭和41年  
滋賀県指定無形文化財の認定を受ける

昭和49年  
皇太子両殿下に技術を台覧に供する

労働大臣賞受賞

昭和50年   
天皇皇后両陛下に技術の天覧を賜わる

昭和54年  
奈良正倉院へ天平筆を納める

(天平勝宝四年奈良大沸開眼に用いた天平筆の複製)

昭和58年  
礼宮文仁親王殿下の見学の栄を賜わる

昭和63年春
勲六等瑞宝章を受賞